2024年3月28日木曜日

イースター、って何?


今年のイースターは3月31日、数年ぶりにイースターの飾りつけをしました。
というか、ただ卵とウサギを集めただけです。


ウサギたちも卵たちも、突然の場所替えに、驚いているかもしれません。
10年前のイースターの写真と、ほぼほぼ一緒です。
8年前の写真を見て、ウサギのマトリョーシカを飾ってないことに気づきました。


これぞパスハ(ロシアのイースター)のウサギだったのに!


大きいウサギ2匹はパスハのお菓子を持っています。


足の裏もかわいい!


パスハのウサギだけではありません。


このウサギも大きすぎて目に入っていませんでした。


というわけで、忘れられていた連中が加わって、いっそう賑やかになりました。
私がイースターの飾りつけをする、って何?








2024年3月27日水曜日

整経たけなわ

先生をなくした織物教室ですが、近藤さんのご家族のご厚意で、細々と(太々と?)教室を続けています。


私は近藤さんとの約束通り、今回は違う方法である自分の整経機を使っての整経です。
まず、必要な経糸を小管に巻き(写真には写っていませんが)、


それを綾取り機を通しながら太鼓に移し、整経後は、綜絖通しと筬通しを終えた補助糸に結びつけます。
整経した写真は撮るのを忘れたので、これは紡いだ糸を湯のししているときの写真ですが。


一方、教室の整経機を使って整経したKさんは、筬(おさ)通しを終えて、やはり補助糸と経糸を結び始めました。
補助糸とは、せっかく紡いだ糸をできるだけ無駄にしてしまわないように、あらかじめ織り機に設置しておく木綿糸のことです。


卒業生のOさんだけでなくMさんも来てくれて、先輩がいっぱい。わいわいと続けています。


細い補助糸と太い経糸(たていと)を機結び(はたむすび)で結んでも、引っ張ると解けてしまいます。
何回もやり直して、結び目に残る糸も、ついつい長くなってしまいますが、先輩は信じられないほど小さく、きつく結んで見せてくれます。





 

2024年3月26日火曜日

五角形の箱


夫が「ひよこ」を買ってきました。近くのスーパーで売っていたらしいのです。
「東京バナナ」とともに東京名物になっている「ひよこ」は、かつては博多名物でした。博多でしか売ってなかったので、友人Hさんが博多に帰省すると、お土産は決まって「ひよこ」でした。いかにおいしいか説明していた、どや顔のHさんを今でも思い出すほどです。

ところが「ひよこ」はいつの間にか東京名物になってしまって、博多名物だったことを知っている人もあまりいません。友人のMさんなど、九州へのお土産に「ひよこ」を持って行ったというので、大笑いしたことがありました。


さて、あっというまに食べてしまって、ひよこは1匹も残っていませんが、五角形の箱に、みごとに行儀よく収まっていました。
なんて素敵な箱をつくったんだろうと、広げてみました。


開きやすいところが1ヵ所あり、そこを広げるとするすると広がりました。


五角形のまわりの、立ち上げて折り込む部分を見ると、写真の下右の折り込む部分には翼がついてなくて、その左には両翼がつき、あと3つには片翼がついています。
この両翼のついているところから時計回りに折ると、あっというまにきれいな箱ができます。


そして、仕切りの部分も、一枚の紙でした。
もちろん、機械で折っているものと思いますが、よくできています。

上野駅で売っていても一度の買ったことのなかった「ひよこ」。今度見かけたら買ってきて、お行儀よく並んだひよこを見たくなるパッケージでした。




 

2024年3月25日月曜日

ダヤンたち


わちふぃーるどのダヤンの裃姿の貯金箱です。
いつごろから家にいたんだろう、ちょっと見返してみたのですが、ブログにはUPしていませんでした。


裃の肉球紋としっぽがかわいいのです。


こちらはずっと小さい招きダヤンです。


しっぽは立っています。


そしてもっと小さい鯛抱き招きダヤンのストラップです。


ダヤンの招き猫は、今年も大きなものが発売されたようですが、大きさは中くらい以下の方がかわいい気がします。





 

2024年3月24日日曜日

『リスベート・ツヴェルガーの世界』


『リスベート・ツヴェルガーの世界』( リスベート・ツヴェルガー、BL出版、2012年)、表紙の絵は「オズの魔法使い」の一部です。
リスベートは内気(?)でしたが、彼女の才能を心から信じていた両親によって、活躍の場が与えられ、花開きました。


E.T.Aホフマン、くるみわり人形


アンデルセン、おやゆび姫


アンデルセン、赤ずきん


アンデルセン、ナイチンゲール


イソップ、ウサギとカメ


モルゲンシュテルンのこどものうた、スプーン氏とフォーク夫人


オズの魔法使いの、ブリキの人


ノアの箱舟


不思議の国のアリス


白鳥の湖

ほかにもブレーメンの音楽隊、人魚姫、ハーメルンの笛吹き男、鼻のこびとなどなど、どの絵も美しい余白が迫ってきます。










2024年3月23日土曜日

『センダックの世界』


モーリス・センダックの『センダックの世界』(セルマ・G・レインズ著、渡辺茂男訳、岩波書店、1985年)は、分厚い本です。


絵だけでなく、センダックのつくったからくり人形も載っています。
これは赤ずきんのからくり人形で、


箱に突き刺さったレバーを引くと、ベッドからオオカミが起き上がり、赤ずきんは倒れてしまいます。


この本には紙のからくりのページもあって、下の紙を矢印の方向に引っ張ると、


ベッドからオオカミが起き上がり、赤ずきんが倒れてしまいます。


センダックはヘンゼルとグレーテルのからくりや、


ピノキオのからくりもつくっていて、興味津々です。
レバーを引いた写真はないのですが、引くとピノキオの鼻が短くなるのでしょうか?


彩色された絵。



モノクロの絵。


センダックのイラストレーションが堪能できる本です。







 

2024年3月22日金曜日

くるみわり人形


E.T.A.ホフマン著の『くるみわり人形とねずみの王さま』(リスベート・ツヴェルガー絵、山本定祐訳、冨山房、1981年)という、児童図書があります。
くるみわり人形とねずみの王さま』は、1816年にドイツで発表された古典で、作家のホフマンは、作曲家、音楽評論家、画家、法律家としても活躍した、多彩な人でした。
『くるみわり人形とねずみの王さま』の出版は、世界中で何度も繰り返されたと思われますが、ツヴェルガーが挿絵を描いた版は、ドイツで1979年に出版されました。


同じホフマンの物語で、渡辺茂男さんが英語から訳した『くるみわり人形』(モーリス・センダック絵、ほるぷ出版、1985年)という絵本があります。
この絵本は、パシフィック・ノースウエスト・バレー団の美術監督のケント・ストーウェルが、1981年のシアトルでのバレー公演のために、センダックに「くるみわり人形」の舞台をデザインを要請したことから、生まれた絵本です。


センダックはそのとき、舞台2幕と180種類以上の衣装のデザインをしました。

『くるみわり人形とねずみの王さま』は、文がおもな本で、挿絵の枚数はそう多くありません。


したがって序章の、子どもたちに内緒で広間にプレゼントを用意しているドロッセルマイヤーおじさんの絵も、センダックの方にあるだけです。
ドロッセルマイヤーおじさんはガラスでできたかつらをつけています。


ツヴェルガー絵の、クリスマスプレゼントでもらったくるみわり人形に、男の子のフリッツが、無理やり固くて大きなくるみを口に押し込んで、歯が欠けてしまったのを女の子のマリーが優しく抱いている場面です。


そして、センダック絵の同じ場面です。


7つの頭を持ったねずみの王さまが現れて戦いになる場面は、ツヴェルガー絵ではシュタールバウム家の広間を舞台に描かれています。


センダック絵の戦いの場面は舞台らしい、こんな感じです。


センダック絵のねずみの王さまは、7つ頭になったり、


1つ頭になったり自在です。


ツヴェルガー絵の、マリーがねずみの王さまに、甘いお菓子をよこさないとくるみわり人形をかじってしまうぞと脅かされている場面です。


そして、センダック絵の同じ場面です。


センダック絵には舞台や衣装の絵がふんだんに描かれています。


くるみわり人形は、マリーにやさしくされたので、醜い姿からもとの姿に戻り、わかいドロッセルマイヤーとして登場します。わかいドロッセルマイヤー王子に求婚され、マリーはお妃になってお城で楽しく暮らしましたとさ。なのですがすべてが空想で、わかいドロッセルマイヤーはドロッセルマイヤーおじさんの甥っ子でもあるようです。


センダック絵は終章に近い「都へ」という章で、いろいろなところを旅します。
島影から、『かいじゅうたちのいるところ』の怪獣の姿も見えています。


何故か、日本人や中国人の姿も見えます。


そして最後は、センダックらしい、くるみわり人形の大アップの絵で終わっています。

私は海外の絵本作家(挿絵家)の中で、モーリス・センダックとリスベート・ツヴェルガーが大好きです。
だから、その2人が同じ物語の挿絵を描いているのは、とても楽しいのです。