2010年3月20日土曜日

お菓子の包み



ココヤシに浜辺はよく似合いますが、浜辺だけでなく、内陸でもよく育ちます。

タイでは、ちょっと村の人口が増えたかなと感じたら、有志、とくに若い衆が別の場所を探して、新しい村をつくってきたという歴史があります。なにせ、その昔の、近隣諸国との戦争は、できるだけたくさん捕虜を捕まえてきて、開墾させることが目的だったというのですから、ちょっと前までは、手つかずの土地が、たくさんあったのです。

そんなわけで、古い村、新しい村、いろいろあるのですが、村に近づいてくると、ココヤシの高さで、「これは100年以上前にできた村だ」とか、「まだできてから20年くらいしか経ってない村だ」などと、おおよその見当をつけることができます。
古い村では、ココヤシが、高く高くそびえているからです。

生活の必需品のココヤシ、でも料理にココナツを使うのは、わりと海に近いところに限られているような気がします。例えば、内陸国ラオスでは、ココナツを使った料理がありません。しかし、ラオスでも、お菓子づくりには、ほぼ100%ココナツが使われます。ココナツは、手づくりのお菓子の味の決めてですが、市販のスナックにも使われています。日本資本のキャラメルコーンやポッキーなども、タイ製のものはココナツ味なのが、おもしろいところです。

手づくりのお菓子は、バナナの葉、ヤシの葉の編んだもの、竹筒などに詰めて、蒸したり、茹でたりしているものもが、たくさんあります。お店に並べるのではなく、ぶら下げたり、籠に入れたりして、持ち歩いて売るのです。
お菓子を食べたら、容器は捨てるだけですが、葉っぱで編んだ容器には、捨てるには惜しいほどよくできているものがあります。傷つけないように広げ、中のお菓子は手早く食べ、忘れないうちに元通りに編みなおして、取っておいたのが、これです。中には、もち米にココナツミルクと砂糖で味をつけたお菓子が入っていました。
お菓子をつくるだけでも手間なのに、いちいち葉っぱの容器を編んでつくり、しかも花が咲いたように飾りまでつけてあります。




これは、5つずつだったか、束ねて売っていたものです。そう甘くなくて、ちょっとした腹ごしらえもできる、お菓子が入っていました。
上の容器もこれも、等幅に割いた葉(ココヤシの葉でしょうか、パルメラヤシの葉でしょうか)を、1枚だけ使って編んでいます。




この写真のような包み方だと、容器を取っておくわけにはいきません。中身を食べてしまうと、形を成さないからです。
それにしても、このカラフルな、練り切りのようなお菓子のかわいいこと。魚、鳥、亀、ワニなどです。これには、ココナツの削ったもの砂糖を混ぜた餡が入っています。
そのとき、私が買ったのはこれだけだけど、




売っている女性は、こんなにいろいろ持っていました。
どれも、カンボジアのお菓子です。

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