2010年10月4日月曜日

タジン



昨夜は、久し振りにタジン料理をつくりました。

この2、3年、タジンという言葉はすっかり市民権を得て、誰でも知るところとなりました。今日のテレビでは、アナウンサーが、「タジンはモロッコなどでも使われている、蓋の高い鍋のことで....」と解説していましたが、いくらなんでも、それはないでしょう。あちらが、本家本元なのですから。

タジンはモロッコ語で「鍋」の意味で、蓋の背が高いので、水蒸気をたくさん蓄え、弱火で、水を加えないで料理できます。燃料、水ともに貴重な地域に適した鍋なのです。
いまでは、日本でたくさんのタジンが生産されていて、電子レンジで使えるもの、蓋がシリコーンでできていて、高さが自由に変えられるものなど、お値段もピンからキリまであるようです。
形にこだわる私は、もちろんモロッコのタジンを使っています。

モロッコのタジンは、鉄分が多く含まれた土でできていて、鍋底には釉薬がかかっていません。そのお鍋をどっぷりと水に浸して水分を含ませ、肉や野菜を蒸し焼きにします。昨夜は、塩コショウ、ハーブで味つけしたニンジン、鶏肉、ジャガイモもを調理しました。蓋をして、最初から弱火で50分ほど加熱しました。




モロッコでは、トマトを加えるのが定番ですが、タジンが楽焼ほどではなくても、焼成したときの温度が低そうなので、酸に溶かされて鉛が出てくるのを恐れて、私は酸っぱい材料は使わないようにしています。




同じ材料で、ダッチオーブンや、オーブンを使うときはオリーブオイルや、ときにはチーズも加えますが、タジンの場合は油っけなし。でも、美味しくいただきました。
な~んて、いつも簡単料理ばっかり。



2 件のコメント:

toki-sapp さんのコメント...

こんにちは!
足の調子はいかがですか?

春さんはモロッコにも行かれていたのですね。

私もモロッコの‘焼きの甘い‘タジン鍋が欲しいなあと思っています。
フランス人の友人いわく、タジンブームの日本のタジン鍋は小さすぎると。
これはどれくらいの大きさなのですか?

ホンモノを食べたことがないので、一度モロッコ風味満点のものを食べてみたいなあ。

さんのコメント...

toki-sappさん
モロッコへは行ったことはありません。タジンは日本で買いました。
今、ネットで見てみたら、http://item.rakuten.co.jp/chichukai/679470/?scid=af_ich_link_txt#679470では、売っているようです。
クスクスとか、タジン、フランスではお馴染みなのですよね。
私のは小さいけれど4人くらいだったら問題ありません。本当はトマトを加えるともっと美味しそうですが、気が小さくて(笑)