2010年11月20日土曜日

鯨のおもちゃ



自分が、テレビで大相撲中継を見るなんて、以前は考えてもいませんでしたが、この数年、楽しみに見るようになりました。

たいていは何かやりながら、ちらちらながめるだけですが、土俵入りの時間に見ているようなことがあると、思わず画面に見入ってしまいます。土俵の前での力士のお辞儀のしかた、化粧廻しのデザインなど、興味津々です。

しかし化粧回しは、期待に反して、たいていは野暮ったい、つまらないデザインのものばかりです。中でも出身校の校章の化粧回しが、一番嫌いです。なんの、美しいところもありません。

そんな中で、土佐出身の力士の化粧回しは、海よし、鯨よし、船よしで、誰かしら素敵なのをつけています。
今開かれている九州場所でも、豊の島がかわいい鯨の化粧回しをつけていました。




鯨と言えば、なんといっても土佐でしょう。

その高知の、張子の鯨車です。
二つ持っていますが、顔が違うのは、たぶん制作年代の違いで、右の方が古いものだと思います。
よく見ると、左の鯨は、けっこうめちゃめちゃな顔をしています。
正面から見ると、目の位置が、なんだかおかしいところにありますし、




横から見ても、尾っぽの厚み、車と鯨のバランスなど、右の方がよくできているように見えます。




木の鯨車もあります。
こちらは、おっとりと、おとなしそうな鯨です。




鯨の土鈴も、やはり高知のものです。
右と真ん中の二つは、母の伯母が亡くなったとき、いただきました。大伯母は、旅行が好きで、いろいろな土鈴を集めていました。
そして左は、私の持っていた土鈴です。

なんでも古いものがいいとはいいませんが、ひれを見ると、大伯母の鯨の方がよくできています。




それにしても、こんなにデフォルメされているのに、勇壮な鯨に見えるところが、おもしろいところです。




これは長崎のお祭り、おくんちの山車を模した潮吹き鯨の郷土玩具です。
鼻(?)が特徴ですが、なんとも言えずユーモラスです。




度重なる引越しで、身体がぼろぼろになり、勢いよく吹いていた潮も、なくなってしまいました。
まあ、潮くらい、竹を細く細く削るなどして、つくってあげればいいのですけれど。


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