2011年2月19日土曜日

切手で見るお米づくり





タイ、ラオス、カンボジアなどでは、たくさんの田んぼが、雨頼みの天水田です。
川などを利用した簡単な灌漑田も、川に水が十分溜まるまで、待たなくてはなりません。

雨季もたけなわになり、雨で田が湿ってきたら、水牛を使って、田起こしをします。
ラオスの切手です。




田んぼに水が溜まり、いよいよ田植えです。
タイの子どもの日の切手、子どもの描いた絵です。




植えている女性の、苗の抱え方がちょっとおかしいけれど、田植えです。
長く伸びた苗の、頭をばっさり切り落として植えます。

苗代をつくったのに、雨の降り具合が遅れて、50センチにも伸びてしまう苗がよくあります。苗の頭を切って短くし、なんとか植えてしまいます。
しかし、雨があまりにも遅れると、密植した苗は黄色くなり、田植えをしても実の生り方が悪いので、そんな年は、たいした収穫は望めません。
ラオスの切手です。




嬉しい稲刈りです。
ちょっと高めのところを刈り、田に残したわらは、牛や水牛の餌にします。田に残したわらは、どこの家畜が食べてもかまわないことになっています。そして、刈り取ったわらも取っておき、草の少ない乾季の餌として、水牛や牛に食べさせます。
ラオスの切手です。




これも稲刈りだと思うのですが、違うかなあ。
タイの子どもの絵です。




刈り取った稲は、板などに叩きつけて、脱穀します。
そのとき、脱穀したあとの稲わらを遠くに投げるために、トラビエット(カンボジア語)を使います。
稲は脱粒性の高いものなので、簡単にわらから外れます。
ラオスの切手です。




これも、脱穀?
手にしている棒が、トラビエットにしては、なんだか変ですが、タイは乾燥豆を食べない文化ですから、大豆の殻打ちをしているわけでもなさそうです。
タイの切手です。




そして、脱穀したお米を風選箕を使ってきれいにしているところです。
私にすれば、お米づくりのうち、これが一番手がかかり、大変な作業に思われます。
タイの切手です。




きれいにしたお米を籠に入れて、家に運んでいるのでしょうか?
二つの籠が素敵、一輪車も素敵です。
タイ、ラオス、カンボジアでは、こんな一輪車は見たことがありません。牛車、背負子などで運ぶでしょう。
ヴェトナムの切手です。




一輪車といえば、私が小さい頃、倉敷のあたりの農家には、こんなネコ車がどこの家にもありました。
松の木でつくったもので、細い山道にも入れるし、綱を掛ければたくさん積めるし、持ち手に紐をつけて肩に掛ければ、重いものも運べるという優れものでした。
重いものは車輪より前に積むと、小さな子どもでも楽々押せます。

そして、今住んでいる茨城は、地形的には同じようなのに、ネコ車がなくて、山の木の切り出しなどの時には、背負子しかなかったそうです。
文化は、その土地土地によって、本当にいろいろです。


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