2011年3月6日日曜日

イフガオの匙




学生時代に、金属のスプーンやフォークが口に入れられない友人がいました。金属を口に入れると気持ち悪いというのです。
「ふーん、いろんな人がいるもんだなあ」と思いつつも、長い間、金属のスプーンやフォークを使ってきました。木のカトラリーを日常的に使うようになったのはごくごく最近のことです。

一昨年、デンマーク人の友人が泊まっていたとき、金属、木と並べておくと、木のカトラリーは避けているのがわかってきました。
「ふーん、木を口にする方が気持ち悪い文化もあるんだ」と思いました。しかし、考えてみれば、北欧だって、つい数百年前まで、木のお椀に木のスプーンを使っていたはずでした。




フィリピン北ルソンのイフガオの人たちの木の匙に出逢ったのは、マニラ空港の骨董屋さんではなかったかと思います。
素敵な形が、ひと目で気に入ってしまいました。




どの匙も、匙の部分が柄に対して角度があり、




柄が大きくカーブしているものがあります。
薄っぺらい板から彫り出したのではなく、大きな木の塊から彫り出したことがうかがえます。




イフガオの匙の中には、竹の匙もありました。
節を利用し、節から出ている枝が柄になっています。



千利休が見たら、大喜びしそうな匙です。

口に入れるものですから、さすがに匙として使ってはいませんが、見るだけで楽しんでいます。



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