2012年1月18日水曜日

牛や水牛の鈴



家の屋根のような形をした、木彫りの、カンボジアの牛の鈴(カウベル)です。
カンボジアの牛の鈴はこの形が定番で、いろいろなサイズがあります。
これはとりわけ小さいもので、幅が14センチしかありませんが、20-30センチくらいのものが多く、35センチを超える、巨大な鈴もあります。




これもカンボジアの牛の鈴、いかにも手づくりらしい鈴です。
中に、三本の木片が下げてあって、それがいい音を立てます。一つより、複数の木片(あるいは金属の鈴)をさげれば、さらに大きい、複雑な音が出るので、横長な形になったのでしょう。




木が割れてきて、飲料の空き缶かなにかで、 修理してあります。

下に敷いた布はカンボジアの布で、上は絞り染めのスカーフ、下はクロマーという、日本で言えば手ぬぐいのような、大判の多目的布です。




タイ東北部の水牛の鈴です。
カンボジアの鈴をはじめ、世界各地の牛の鈴と、このタイの水牛の鈴は、大きく違います。
どこが違うのか?

それは、打ち当てて音を出すための木片を、中にさげないで、外につけているところです。
しかも、二つの木片をつなげて、さらに揺れやすくしているので、水牛の歩みに連れて、大きな、深い音を出します。




水牛の鈴も牛の鈴もらくだの鈴も、広大な自然の中で響かなくてはあまり意味がありません。




「もっと大きい音を。もっとよい音を」
と考えているうちに、この形が生まれ、定着したものでしょう。

タイの水牛の鈴に敷いてある布は、クロマーと同じ多目的布のパッカマーです。
上は絹、下は手つむぎ木綿、上は知人、下は友人のお母さんが織ってくださったものです。




ところ変わって、アフリカの牛の鈴です。
ケニア、ザンビア、ジンバブエのあたりの鈴だったと思いますが、忘れました。鍛冶屋さんの仕事で、鉄板を叩いて曲げて、両側でくっつけてつくった鈴です。中にはヒートン型の鉄の棒を、太いゴム紐で吊っています。

敷いてある布は、タンザニアのカンガ、やはり多目的布で、パパヤの模様がついています。

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