2012年2月4日土曜日

ステッドラー


1958年に、国産の高級鉛筆である三菱ユニが発売されるまで、製図したり、スケッチしたりする人に、ドイツ製のステッドラーの鉛筆は必需品でした。
値段が高くても、貧乏な学生でも、なんとしても一本は持っていたい、大切な大切な鉛筆でした。

私は三菱ユニ世代ですから、ステッドラーにはあまりご縁がありませんでしたが、夫が使っていたし、息子もなぜか使っていたりで、さがせば一本や二本、まだあるかもしれません。

鉛筆はともかくとして、ステッドラーの文房具たちは、今でも身近なところで活躍してくれています。


短くなった鉛筆を持ちやすくする鉛筆ホルダーは、大工仕事をするとき腰に巻く、道具袋に入れてあります。
道具袋の鉛筆は、長すぎれば邪魔になって折れるし、短いと取り出すのに手間がかかります。使いたいときにさっと取り出すためには、決まったポケットに、決まった長さで鉛筆が納まっている必要があり、そのために、この鉛筆ホルダーがなくてはならないというわけです。


シャープペンは日記を書くのに使います。
コンピュータにスケジュール表もついている今日この頃ですから、10年日記の切れる昨年末には、新しい日記帳を買うかどうか散々迷いました。
結局、年が明けてからやっぱり買ったのですが、種をまいた期日、訪問者の人数や献立、家の進捗状況など、しばしば見返すことがあり、コンピュータだけより役に立ちます。

見返しやすく書く工夫をして、また書き続けることにしました。

10年日記は10年間の同じ日が1ページになっていて、1日が4行あります。
その4行に、これまではだらだらと書いていましたが、今年から、1行目が夫の作業内容、2行目が私の作業内容、3行目が買ったもの、出かけた場所、訪問者などの特別事項、そして4行目が食べたもの、犬猫・金魚(半冬眠中)の様子などと、4項目にわけて書くことにしました。


ホームセンターで選んだボールペンも、気がついたらステッドラーでした。シンプルで使いやすいボールペンです。


テンプレート(通称丸描き)は、布や紙に当てて使います。
夫が学生時代に建築を学んだので、以前は家にもありましたが、製図板を広げて図面を描くことなどなくて、とっくに処分したようです。

それでも、私はときどき丸を描く必要があり、適当なビンの蓋を当ててなぞったり、ものさしなどに開いている穴を利用したりしていましたが、欲しい大きさの丸が見つからないことが多く、ホームセンターでさがしたら、ステッドラーのテンプレートがありました。

かつては、高級文具店か画材屋にしか置いてなかったステッドラーですが、品質を落とさず、ホームセンターにも置いてあるのは嬉しいことです。

それにしても日本製の文房具、いまでも形と機能のそろったものがなかなかないのは、残念なことです。

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