2012年2月26日日曜日

水切り籠


1960年代終わりごろにアメリカで、ラバーメイド社のワイヤーにコーティングされた、食器水切り籠に出逢ったときは、目からうろこでした。

当時、日本ではどんな水切り籠が出回っていたのでしょう?よく覚えていないのは、アメリカに行く前の二年間、ガーナで暮らしていたからです。ガーナでは、洗ったお皿は、流しの横のタイルの上にそのまま置いていました。

ラバーメイドのよくできた水切り籠に問題があるとすれば、たくさんの食器を入れることができるので、そのまま放置しがちになり、ついつい水切り籠そのものを洗うのが、間遠になるということでした。
また、よくできたビニールコーティングですが、包丁で傷ついたりすると、そこから傷みます。そのうち日本でもラバーメイドの水切り籠が手に入るようになったので、買い換えたりして、二、三代お世話になりました。

やがて、日本の水切り籠といえばプラスティック製品一色だったのが、ステンレス製の水切り籠が出まわるようになりました。汚れにくいだろうとステンレスの水切り籠も試してみましたが、硬すぎて、気をつけていてもお皿に衝撃が伝わるので、なじみませんでした。

試行錯誤の中、竹籠に戻したことも何度かありました。
竹籠で水切りするは楽しいのですが、二つ用意してまめに籠を乾かしても、どうしても黒ずんでしまいます。そう長続きはしませんでした。
 

そんな我が家で、今のところ決定打となっているのが、アルミの水切り籠です。
今話題のギリシャ製です。四人に一人は公務員。観光業しかない。思い切った意識の転換をしなければ国がつぶれても無理はないと思われているギリシャ(失礼)にも、製造業が健在でした。


アルミはステンレスより柔らかい上に、固定されていないバーが心もちゆらゆらと動きます。


受け皿は厚みがないので、 こぼれた水をそのまま放置しておくことができず、毎晩洗うか、水気を拭き取ります。大勢の客があって、相当数のお皿を洗ったりするときは、一度か二度、受け皿にたまった水を捨てます。
水切り籠そのものが軽くて細いので、シンクにもらくらく入り、洗うのが苦になりません。

食器洗い機?もちろん持っていません。好きな食器を手で洗うのが好きです。



二段になっているとはいえ、食器を多くは置けないので、洗った食器はさっさと拭いて片づけなくてはなりません。

製造したのはMastという会社で、素敵なアルミのゴミ箱もつくっています。
Mastのゴミ箱も欲しくて、いろいろさがしましたが、もう何年も前から、水切り籠もゴミ箱も、日本には輸入されなくなっています。
もしかして、ギリシャ本国でも、会社がつぶれてしまったのでしょうか?
だとしたら、惜しいことでした。

追伸:
夫が調べてくれたら、水切り籠の方は、輸入再開されたようでした。m(_ _)m



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