2013年2月18日月曜日

入れ子の家

骨董市の楽しみに、失った「時」に出逢うことがあります。これまでも、郷土玩具を中心にいろいろありました。究極は母のつくったお雛さまでしたが、1000円を惜しんで逃してしまいました。


先日の骨董市でがんこさんが持っていた木の家は、1970年の半ばごろに、友人のNさんからいただいたのと、まったく同じ家でした。
以前持っていた家は、長い間飾っていたので陽焼けして、模様がほとんど見えなくなっていました。さらに、引っ越し荷物にして、どこかに保管していた時に湿気て、取り出してみたらばらばらになっていたので、ずいぶん前に残念ながら捨ててしまいました。
そんな家にまた出逢ったなんて、素晴らしいことでした。


家は入れ子になっています。
日本でつくられたものか、あるいは外国製か、考えたこともありませんでしたが、がんこさんの持っていた家に「はこね」の焼印があり、初めて箱根細工だったと知りました。


「手先が器用」を自認している「日本人のつくったもの」ですが、ロシアのマトリョーシカと比べると、稚拙さ(失礼!)は否めません。
彩色は前面だけ、しかもシールのようなものを張るのかステンシルを使うのか、窓(ドア?)がゆがんだりしています。
形も、模様ももう一工夫したら、日本はおろか世界中に売れそうな、素敵なおもちゃになると思ったのですが、残念ながら、この家は箱根から、すでに姿を消してしまっているようです。

この家をくださったNさんとはもう30年ほどお会いしていません。私があっちこちしたものだから便りも絶えてしまいました。

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