2013年4月15日月曜日

猫とタコ

先日、所用で東京へ行きました。
夫が、一つ目の用を足すあいだ、私は一時間ほど自由時間がありました。湯島天神前で夫と別れて、近くのロシア雑貨店に行くつもりでしたが、残念ながらお休み。
「さて、どうしよう」
一時間あれば、浅草まで、ぎりぎり行って来られます。急に思いついて、浅草寺の裏手にある被官稲荷に行くことにしました。昔の今戸焼を復元されていらっしゃる吉田義和さんの鉄砲狐が、奉納されているはずです。

地下鉄を降りて、仲見世をのんびり歩いている国際色豊かな観光客の間を縫って、飛ぶように歩き、浅草寺の境内に入ったら、右奥へと急ぎます。


あっ、ありました。
奥まったところに、ひっそりとある被官さまに、奉納されている狐たち。


台座に黄色い色が見える、ちょっと笑ったような狐が、今戸の土で、昔の鉄砲狐を復元した、吉田さんの狐です。他の狐は京都でつくられているものだそうです。鉄砲狐とは、形が鉄砲の弾のようなのでつけられた名前です。

せっかく浅草に来たのだからと、助六に寄りました。


その日は、「猫とタコ」が目につきました。
タコは多幸、しかも足が八本で末広がりと、縁起の良いものです。


土鈴になっていて、底に鈴穴が開いています。伝統的な今戸人形なら、底に穴が開かないままで鈴になっているはずですから、昔から江戸にあった形ではないのかもしれません。


日本を代表する猫とタコなら、 山形県の相良人形でしょう。
相良人形は、上杉鷹山の時代、家臣の相良清左衛門厚忠の手によって、余技としてつくられたのがはじまりです。六代まで続き、戦後一時途絶えましたが、昭和41年(1966年)、七代目の相良隆さんが、昔からの型で復活なさいました。
人形の型は200種類以上あるとのこと、猫とタコも古い型と思われます。


相良人形は小ぶりの、品のある人形ですが、その相良人形と比べても、助六の猫とタコはもっと小さめです。


助六の猫とタコの方が、相良人形を真似たのだと思いますが、真相はどうでしょう?


それにしても、猫とタコって、テーマといい、形といい、奇抜でおもしろい。

4 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

春さん
仲見世の一番奥、右側まんじゅうの旨い店がありますね、そして帰りは戦前からある「神谷バーのデンキブラン」このコースが私の定番です。
(勿論浅草寺の線香は両親に)
 漱石の坊ちゃんの中に「今戸焼きのタヌキ」と言う形容があります。
単なる表現か、たぬきもある、どちらですか。

kuskus さんのコメント...

張り付いたタコにちょっと迷惑そうで、でもまんざらでもないような猫の表情がいいですねー。
横向きの、頭巾をかぶったような姿は笑っちゃいます。春さんの郷土玩具を見てると、日本人のちいさなものに込めた優しさやユーモアを感じますね。
この猫たちを見て、アタゴール物語のヒデヨシの酢ダコ好きを思いだしました。作者のますむらひろしさんは、山形の米沢出身ですし、このタコ猫人形からヒントを得てたりして(笑)

さんのコメント...

昭ちゃん
その饅頭屋の隣が助六です。神谷バーの看板は通るたびに見ますが、入ったことはありません。甘いものの梅園は知っていますか?夫の父が元気なころは、明治生まれの父が小さい頃から行ったという梅園でよくあんみつやかき氷を食べました。
浅草はあまり変わってないけれど、外国人ばかりいて、たまに日本語が聞こえてきたと思ったら関西弁だったりします(笑)。

さんのコメント...

kuskusさん
ますむらひろしさんは米沢出身でしたか。では絶対知っていますね。私も赤いタコを持ったヒデヨシの招き猫を持っています(笑)。
そうなんです。郷土玩具って、もともとは祈願の形がおもちゃになっていったものですが、ダジャレ、謎かけ、ユーモアなどなど、奥が深いです。