2013年12月26日木曜日

コーヒーフィルター


三十年前には、いえ二十年前ですら、日本にいてヴェトナムコーヒーが手軽に手に入るなんて、考えられないことでした。
ところが今ではなんてこと、ネットショップで、ぽちっと押せばあっという間に配達されてきます。


ヴェトナムコーヒーは、ドリップなど普通に入れても飲めますが、ヴェトナムスタイルのコーヒーフィルターで入れるのが一番です。
ガラスのカップにコンデンスミルクを入れ、その上に小さい穴のあいた受け皿を置き、やはり穴のあいた容器を乗せ、コーヒーの粉を入れます。
ヴェトナムコーヒーでなくても、細かく引いたコーヒーなら、なんでも使えます。


コーヒーの上にやはり穴のあいた抑え金を乗せて、


まず少量の熱湯でコーヒーをしっとり湿らせたら、容器いっぱいに注ぎます。


そして、蓋をしてコーヒーが落ちるのを待ちます。
ヴェトナムのお店だったら、この状態で、ソーサー(お皿)に乗せてお客の前に運ばれてきます。コンデンスミルクは、私は底から5ミリくらい入れますが、ヴェトナム人だったら、2センチから3センチは入っていないと文句が出るでしょう。


できあがりです。


コンデンスミルクと混ぜて、甘~いコーヒーを召し上がれ。
ちょっと疲れた時は、これに限ります。


ヴェトナムのコーヒーフィルターは、おもちゃのようなかわいさです。


四つで一セットになっていて、蓋以外には全部、細かい穴が開いています。
お皿型と深い容器型のパーツは、機能的には一体になっていても不都合ないものですが、別々の方がつくるのも簡単、洗うのも簡単というわけなのでしょう。
蓋は、コーヒーを入れ終った時、裏返しておいて、その上に使い終わったフィルターを乗せるお皿にもなります。


こちらは、使わずに、飾ってあるコーヒーフィルターです。
いつも使っているものより古いもの、小さな町工場でつくられたのでしょう、薄いアルミのあちこちが、でこぼこ、ぎざぎざしています。


轆轤にかけて手で挽いた跡が残っていますし、穴は一つずつ叩いて開けたのか不ぞろいで、たがねを当てなかった方に向けて、出っ張っています。


もっと昔の、もっと稚拙なものもあったはずですが、見えません。
近頃は、ステンレスでつくったものもありますが、やっぱりアルミ製が素敵です。


二つなら重ねてしまえるのも便利です。


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