2013年12月6日金曜日

桃色の熊

熊の人形には、本当の熊を写した、アイヌの一刀彫、ロシアの木彫りの熊、日本の熊乗り金太郎の土人形などがあります。
それとは別に、テディベア、つまり熊のぬいぐるみとそれをモチーフにつくった熊の人形があります。数で言えば、テディベアと、テディベアをモチーフにした人形の方が圧倒的に多いのではないかと思われます。


そんな、テディベアを写したセルロイドの熊です。熊の毛並みというより、テディベアの毛並みが表現されています。
元気いっぱいのかわいい熊で、見ただけでほっこりします。


今考えると、セルロイドのおもちゃを持って育った子どもたちは、なんと贅沢だったのでしょう。セルロイドは、ちょっと乱暴に扱うと、もう元には戻らないはかなさです。
もっとも、縫いぐるみの熊を買ってもらえない子どもが、安価なセルロイドの熊で遊んだものと思われますので、贅沢とは言えないのかもしれません。


耳をちょっと赤く染め、掌と足の裏を白く塗り、薄水色の首輪を巻いている桃色の熊の足の裏には、小さくJAPANと書かれています。


桃色の熊も、首を動かすことのできる犬同様、Kコレクションさんから来たものです。







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