2014年3月24日月曜日

スポンジウエァ

久々に、母に会いに行きました。そう遠くはないのですが、あれこれ日常にかまけて、なかなか会いに行けません。
というか、昨年の一月に大腿骨骨折の手術をしてから、母は週に三日はリハビリに、週に二日はデイケアに通っているので、週末にしか会えなくなっているのです。
デイケアでは、習字、工作、絵手紙など、いろいろやるそうですが、先日あやとりの時間があり、四段梯子をつくって見せたら、感心されたそうです。

「一段梯子とかできる?」
「できない。私も四段梯子だけできるかな」
「メモを見たら、四段梯子以外にもできる?」
「まあ、メモがあれば、できるかもね」

というわけで、母がメモを取り出して来て、妹に毛糸をもらい、あやとりを二つつくって、メモ通りにやってみました。
一段梯子はちょっと手間取りましたが、二段梯子は楽勝。さて、三段梯子はどうしてもできません。母のメモが悪いのでしょうか?母は一度だけ三段梯子ができたのですが、
「もう一回やって見せて」
と頼んでやってみてもらっても、二度とできませんでした。
ここらで、私は諦めてしまいましたが、母は五段梯子、六段梯子にも挑戦していました。


さて、妹のカップボードです。
一昨年、妹は留学していた息子のなぁくんを訪ねてイギリスに行きました。なぁくんがいる間にイギリスに行ってみたかったのは、『ツバメ号とアマゾン号』 (アーサー・ランサム著、岩波書店)シリーズに出てくる土地を訪ねてみたかったのですが、スポンジウエァの工場も訪ねてみたかったようでした。私も『ツバメ号とアマゾン号』は好きですが、妹ほど入れ込んでいません。

テディーベアの蓋ものの右にあるのは、妹がイギリスで見つけたポーランドのスポンジウエァですが、それ以外はイギリスのスポンジウエァです。
蓋ものの左の、ハローウィン模様のマグカップは、ポーランドのものに形がよく似ています。


私も、ドイツのスポンジウエァは持っていましたが、妹に触発させらて、ポーランドのマグカップも買ってしまいました。


最初、猫模様のカップを二つだけ買ったのですが、小さめのマグカップはなかなか使い勝手がいいので、後で買い足しました。
猫だけで揃えたかったのですがさがしても見つからず、象、ふくろう、ハリネズミ模様のものを買いました。いまでは、いろいろあってよかったと思っています。

朝、ポットに少ししか残っていないコーヒーを二人で分けて飲んだりするとき、大きなカップで底の方にちょっとあるより、小さなカップを使う方がずっと豊かな気持ちになれます。


スポンジウェアは、170年前から伝わる絵つけの方法で、素焼きの陶器にスポンジを使って絵つけをして、釉薬をかけて焼いてつくりまです。ポーランドのブリクストン陶器会社では、農場、ペンギン、羊、ノアの箱舟、鶏、馬、リス、うさぎ、アヒル、カタツムリなどなど、500種類ものマグカップをつくっています。






6 件のコメント:

karat さんのコメント...

こんにちは。karatです。
スポンジウェアって初耳で、柔らかいスポンジと硬い陶器が頭の中でくっつかずに「??? 」でしたが、最後の方でやっとわかりました…(^^);
スポンジのハンコのようなものでポンポン模様を捺すのでしょうか…?
それにしても猫のカップの縁飾りは魚の骨なのですね… (^^)

さんのコメント...

karatさん
こんにちは。妹は工場を見学したみたいですが、私もよくわかりません(笑)。マトリョーシカの布を巻いたものをスタンプにして渦巻き模様をつけるのも今一理解できないでいるのですが、余り固いスタンプでなかったら、色つけもしやすいのでしょうか。
そう、猫には骨です♪でもそれにも疑問があります。家猫のルーツはリビアヤマネコです。決して熊のように川で魚を捕ったりしないのに、どうして魚好きなのか?日本のように魚を猫にやっていたところだけでなく、どうしてポーランドでも猫と魚を結びつけて考えるのか、とっても不思議です。
ちなみに我が家の猫は海苔と焼き芋が好きです(笑)。

karat さんのコメント...

マトリョーシカの本に、「頭のカールは、二つに折ってきつく巻いた布にインクをつけて押し付ける…」と書いてありました。
その写真もついてました。なるほどと思いました。
あと疑問なのは、量産品のマトの真ん丸な顔です。よく見ると顔の真ん中に針で突いたような穴があるので、コンパスを使ってるのかもしれないなと思うのです。
 うちの猫は魚にほとんど興味を示さず、4匹中2匹はヨーグルトが大好きで、こちらが、スプーンとか器を用意しだすと寄ってきます…。パンも好き。そういえば白猫は焼き芋の皮をなめていました。海苔もおおさわぎで欲しがります…。いろいろですね。

さんのコメント...

karatさん
わかった!布がごつごつと太い糸で織ってあるのですね。布を巻いたら、点線ではなく、ただの渦巻きになるのにと思っていました。顔にコンパスを使うとはどこかで読んだ気がします。あと、マトの底はときどき轆轤のあとがあるのに、蓋の方にまったくないのも不思議ですが、あんなに小さいのが挽けるのですから、それはもうすごい技術ですね。
わっ、猫4匹ですか!!!仲良くしている猫も見ますが、以前2匹飼っていて、一匹が鬱みたいになって、いじけにいじけたので、かわいそうで猫は1匹と決めています。家の猫も毎日ヨーグルト食べますよ。あと、飲むのはお風呂のお湯(笑)。桶に汲んでおいたのが冷めると、暖かいの入れてくれと、目や声で催促します。大島弓子さんの漫画を見ると、お風呂どき、何匹もの猫が桶に入れてもらって、入浴を見学していますが、家の猫は足が濡れるのは全く平気です。パンも好きです。

karat さんのコメント...

何度もすみません。そうでした。布がごつごつしてたです。その説明が足りませんでした。織りの粗い布の折山でスタンプするのでで、ちょうど点線(私には小さいばねのように見えたですが)模様になるみたいです。
それから、あのロシアのマトつくりの轆轤の技術は私も感心しています。ピタッとはまるし、きちんと入れ子になるし…挽き物細工というか、あれだけで立派な工芸品だと思います。
 ネコは…、後から来た猫のうち一匹は、気弱な先住猫をしつこく追いかけていじめるので、フェンスなどで1階と2階に分けてますが、その意地悪猫はまた運動能力も高いので、いかに入ってこさせないか、私との知恵比べです。
(^^);

さんのコメント...

karatさん
何度もありがとう。もし布だと言われなければ絶対わからないし、言われてもなかなか理解できないものですが、実際に見たりすれば簡単に腑に落ちるのでしょうね。
ロシアには轆轤人口も多いと思いますが、すごいものです。マトリョーシカの上と下の乾燥仕方も違うそうですが、50年経っても狂わず、「かぷっ」と開くのには感心してしまいます。それから、最近のセミョーノフの安価な大量生産品のマトリョーシカを買ってみて気がついたのですが、閉めるときは抵抗感がなくて、「あれっ、大丈夫かな」となにか頼りないほど、しかし、最後まではめると、「閉まった感」がないのに、上を持って持ち上げても落ちないというのにはもっとびっくりして、脱帽してしまいました。あれだけ高い手仕事の技術が残っているのは、珍しいと思いました。
日本でも精密機械の金型をつくれる人とかいますが、砂の中の一粒で、ほとんどの人には手に技術は残っていません。あんなにたくさんの人が木轆轤をこともなげに挽けるってすごいです。
猫?昔二匹いて問題が起こったときは、性格のいい方を欲しい人にあげました。残った猫の精神不安定は直りましたが、引っ越しもあったし、私がもっとも忙しくしていた時期で留守番ばかりさせ、あの猫が幸せだったかどうかはわかりません。いまさら反省しても仕方ないことですが(笑)。