2015年12月31日木曜日

足場を外しています

お正月明けには作業棟の上棟の運びとなりました。


足場屋さんが、上棟のための足場を組むので、コンクリート柱を立てるためにつくった足場は邪魔になります。
そのため、一週間ほど前から、暇を見つけては取り外しています。


柱の向き合う面は、組んだ大梁を上げるために、パイプを取り払って開けてありました。
大梁より上の位置では、パイプを連結していたので、しっかりしていましたが、上から順にパイプを外すと、安定を欠いて、ぐらぐら揺れます。


そこで、取り外すだけでなく、新たにパイプを補強したりしながら、外していきました。
コンクリート打ちのためにパイプを組んだ時は、私は背骨の圧迫骨折をしたため、ほとんど役に立たないで、夫が一人で組み上げました。
でもあれから二年、身体はもと通りにはなりませんが、問題なく高いところにも登れるようになり、役に立つことができました。


命綱を使っているとはいえ、手すりのパイプを外すと、一気に足がすくみます。


命綱は、息子がプレゼントしてくれたものです。
 

昨日の段階。
 

そして今夕、西の柱の足場を外し終えました。
 

やったね。
大晦日と言うのにお正月の準備もせず、パイプを外したかいがありました。
右に見えるブルーシートは垂木の山、上棟までに鉋をかけておくものです。そして、真ん中のブルーシートは野地板。
こちらは、
「ざらっとしていますよ」
と材木屋さんに言われたので、鉋をかける必要があるかと、早めに持ってきてもらったものですが、わりあいなめらかなので、このまま使うことにしたものです。





2015年12月30日水曜日

プラスティックのマトリョーシカ

「Hちゃんのお母さんが、コレクションに加えてくださいって」
息子の連れ合いのあっちょが、預かってくれていたのは、マトリョーシカでした。
Hちゃんは、孫のはなちゃんの仲良しで、以前、一家で我が家に遊びに来たことがありました。


「これ、プラスティックかしら?」
「あらっ、そうみたい。なんでプラスティックでつくるんだろう?」
わくわくと開けた紙袋でしたが、二人ともプラスティックのマトリョーシカに、なんだか納得がいかない気持ちがしました。

さて、プラスティックのマトリョーシカを箱に入れたまま、机の上に転がしておいて、何週間か経ちました。
なんとなく箱に目をやると、日本語は、あとから張ったラベルだけです。
Pocket Matryoshkaという名称で、Collect them all!とも書いてあるので、他にも種類があるようです。
「いったいどこの国のものなんだろう?」
生産国は中国とありましたが、近頃はなんでも中国でつくられていますから、企画、デザインまで中国とは、限りません。


箱にホームページの記載があったので、ネットで見てみました。
OMM Designは、スウェーデンのブランドで、これはインゲラ・アリアニウスという女性デザイナーの作品のシリーズの一つのようでした。


インゲラ・アリアニウスは、メラミン樹脂を積極的に使っているようで、幼児用のお皿や、ほかの動物のマトリョーシカをデザインしていました。 

それにしても、マトリョーシカに、プラスティックは似合うでしょうか?
幼児が、字を覚えたりするのに遊び、激しく開け閉めするので、しかたなくプラスティックを使うというなら納得がいきますが、小さいピースもあるから、幼児には危険で持たせられない、絶対幼児の手の届かないところに置けと注意書きがあります。

真っ白な壁で、他に何の飾りもないモダンな事務所などでは、もしかしたら木のマトリョーシカより似合うかもしれませんが、我が家のように土臭いものがあふれている家では、なかなか居場所が見つかりません。
「困ったねぇ。ふくろうくんたち」






2015年12月29日火曜日

お正月飾り


土間入り口のクリスマス飾りをしまって、お正月飾りにしました。
といっても、干支の猿を、棚から集めてきて飾っただけです。

猿の三番叟は、滋賀県の小畑人形、どちらも、かわいい足をしています。


やはり小畑人形の三猿、見ざる言わざる聞かざるです。


ほかの国には猿のおもちゃは少ないと言われていますが、なんのなんの、いろいろあります。
これは中国の土人形、京劇の猿でしょうか。京劇の猿と言うことは、孫悟空だと思われます。

タイやカンボジアのコミカルな舞踊劇には、いろいろな猿が登場します。
ハヌマンもいますが、いたずら好きな猿たちもいて、お面をかぶって踊ります。
広場や、夜の青果市場に小屋掛けするような、大衆演劇リケーにも、張り子のお面を被った猿が登場するものがあります。その猿の、雑につくられた張り子のお面は、週末市場などで売っています。


福岡県赤坂人形の裃猿は、謡狐ともともと対かどうかはわかりませんが、我が家ではずっと対です。数十年も、コンビを組んできました。

熊本県の木の葉猿は、三匹いたはずでしたが、馬乗りが見当たりません。
「地震で壊れたんだったかしら?」
と思って、そのまま二匹飾っていました。


ところが土間入り口に猿たちを飾って数日後、お客さんが来て、二回の展示室を案内していたら、馬乗り猿を発見しました。
この棚には外国の人形ばかり飾っていると思っていたら、日本の郷土玩具を飾る棚がいっぱいになって、お猿たちだけ、かたまってこんなところに移住していたのです。


というわけで、木の葉猿三匹。


大阪府の組み猿。


長崎県の古賀人形の馬乗り猿、鶏抱き猿、ただの猿。
 

お正月には、獅子舞も欠かせません。
左の獅子被りは赤坂人形ですが、右はどこのものかわかりません。


この獅子舞は、赤の顔料から、江戸時代につくられたものだそうです。
どこでつくられたか不明ですが、宮城県の堤あたりではないかと思います。


山形県米沢の相良人形の獅子舞。

獅子舞は、もとは中国のもので、東の日本だけでなく、南のカンボジアにも伝播しています。
カンボジアの獅子舞は、高さの違う束を立て、その束から束へと飛んだりする、アクロバットなもので、プノンペンの下町の庭先では、少年たちが熱心に練習しているのをよく見かけたものでした。


広島県宮島の鹿猿です。
先日、たまたま目にしたテレビ番組では、屋久島で、子猿が鹿の背に乗って遊んでいました。
どうも、猿は鹿の背に乗るという習性を持ち合わせているようです。


というわけで、21匹のお猿さんが勢ぞろいして、お正月を待っています。






2015年12月28日月曜日

どんど焼き


筑西市のプレカット屋さんを訪ねるには、筑波山と足尾山のあいだの峠を越え、古い町の真壁を通って行きます。
真壁の桜川を渡ると、川のほとりの空き地に、竹でつくった塔が立っていました。
「あれは何だろう?」
 

近くで、庭の松の剪定をしていたおじさんにたずねると、1月14日にどんど焼きをする、その準備でした。


お正月が過ぎると、みんなで満願成就しただるまや、お正月の注連縄なども持ってきて、地区ごとに焼くのだそうです。


14日の夕方には、あちこちからいっせいに火の手が上がって夜空を焦がしてきれいだとか。
真壁から山を越えたところにある八郷では、どんど焼きは見たことがありません。






2015年12月27日日曜日

プレカット屋さん訪問


プレカット屋さんに、刻みの進み具合を見せていただきに行きました。
「県西プレカット」は、材木会社の組合でつくったプレカット屋さんですが、神社仏閣の刻みもやれる、西日本有数のプレカット屋さんです。

我が家の棟木は、すでに所定の長さに切られていて、これから刻みを入れるため、小口に刻みを示した板が貼ってありました。


こちらは丸柱。
作業棟の下屋を支えて、外に立つ柱たちです。


機械加工の工場では、宇都宮、浦安など、関東各地から運ばれた材木が、コンピュータ操作で刻まれていました。
手前に座っている人が、一人で何台もの機械を動かしています。
 

機械は、材木を長さに切り、切った材木を何度も向きを変えては刻み、刻み終わったら、一ヵ所に運びます。
柱や梁などの長いものより、短い束が目立ちました。一軒の家には、たくさんの短い材が使われているのです。


手前が機械加工棟で、開口部の向こうに見えるのが手加工棟です、
 

九年前、母屋の躯体を刻んでいただいたときには、コンピュータでは斜めの刻みはできなかったのですが、今ではできるようになっていました。


プレカット屋さんの玄関前には、松の梁が置いてありました。
これは、ある施設の「見せる梁」とのことですが、材がまっすぐではないのに、コンピュータが刻んだのだそうです。
機械による刻みは日進月歩で、驚かされますが、Bさんは、機械の制作会社は技術を小出しにして、少しずつ改良しては、新しいのを買わせようとしていると、ぼやいていました。






2015年12月26日土曜日

なまずくん


しまとかげさんから、なまずが届きました。
三重県伊賀市の大村神社のなまずです。
「すでにお持ちだったらすみません」
と手紙に書かれていました。
すでにお持ちでしたが、なんのなんの、一人より双子の方がかわいい、双子より三つ子の方がかわいいのと同じ、複数いる方がかわいさ倍増です。


張り子のなまずくんたち、並べてみると、髭の形も、目も、大きさも違います。
右の小さい方は、地震の年に、ポンチョさんからもらったものです。


もう、これで我が家の地震対策はばっちりです。
裏から見ると、そらまめにも、足の裏にも見えます。


ネットで大村神社を見ると、お役目を終えて奉納されたなまずが並んでいました。
わぁ、しまとかげさんはこの光景を見たに違いありません。なんて、かわいいのでしょう! 


地震にあっても、家が壊れなかったということではなく、地震にも負けない立派な家が建てられるようにという願いを込めて買い求めた人たちが、願いが叶って奉納したものだそうです。
我が家も家を建てていますが、なまずくんたちには、いついつまでもいてもらうつもりです。

しまとかげさん、ありがとう。







2015年12月25日金曜日

蓋もの三段重ね

保存食や残りものは、琺瑯の保存容器に入れておきます。
でも、佃煮には、焼きものの「重ね」の方が似合います。


この三段重ねは、夫の両親が持っていたもの、直径が10センチと小ぶりなので、軽くて扱いやすいものです。


片手で、ひょいとつかみあげられるので、こわごわでなく、気軽に扱えます。


右は紫蘇昆布、左は切りイカの佃煮です。
どちらも、小さいころ暮らした祖母の家ではよく食べたけれど、両親と暮らすようになってからここへ来るまではほとんど食べたことがなかった、いわば「子ども時代の味」ものです。
生協の佃煮のうち、紫蘇昆布も好きですが、葉唐辛子昆布も好きです。






2015年12月24日木曜日

梯子がついた


作業棟の西のコンクリート柱の南側に、梯子をつけます。
たはっ、他の面はきれいにしたのに、この面は、鉄筋から出た錆を落としていないので、ずいぶん汚れていること。


もともと、コンクリートに木片を埋め込んでいるので、それに梯子用のバーをビス止めすればいいのです。
丸く切った木片には、これより大きい、四角い木片がしっかり接合してあり、それがコンクリートに埋まっているので、どんなに荷重がかかっても、抜け落ちるということはありません。
 

ビスは片方に五本打ちます。
 

カバーをかぶせて、出来上がりです。
 

簡単な仕事で、あっという間に終わりました。
梯子の間隔が違うのは、諸事情のためです。


今後の問題は、二人ともこの梯子を、すいすいとは登りにくくなっていることくらいでしょうか。
まあ、そんなときは可動式の梯子をかけてもいいかもしれません。
この梯子は、屋上に出て天窓の掃除をするときだけ使うものです。


左が足尾山、右は加波山、まるで墨絵のようでした。