プレゼント

Amazonから荷物が届きました。なかに靴下が入っていました。
「注文した覚えがないのにぃ」
注文履歴を調べて連絡しようとして、ハタと気がつきました。私の誕生日だし、息子夫婦から送られてきたものじゃないかと。

さっそく電話してみたら、やっぱりそうでした。いつだったか足が冷えるので冷え取り靴下を四枚もはいているとブログに書いたのを読んで、送ったとのことでした。
さて、しばらくして、外に出ようとしている夫に声をかけたら、
「この靴下、あったかいよ」
「？？？？？」

まっ、いいか。
誰がはいても温かければかまいません。

さて、夜に夫が電話している声が聞こえました。
「靴下ありがとう」
「？？？？？」

私へのプレゼントだとわかっていないのかしら？
「あのねぇ、あの靴下は私がもらったものなのよ。私はもう電話したのに、もらった人じゃない人がお礼を言うなんておかしいでしょう？」
夫がぼけてしまったのかと、恐る恐るたずねました。

「いやぁ、なかに黒いのがあったから、おれも一足もらったよと電話したんだ」
「じゃぁ、ぼけたんじゃなかったのね？」
「あたりまえだ。ばかやろう」
安堵の胸をなでおろしました。

いつもは毎日取り換えるのに、夫が二日も同じ靴下をはいていました。例の温かい靴下です。
「それは洗濯するから、こっちをはいたら？」
まだはいていなかった温かい靴下を差し出しました。
「ん？その色のはおれんじゃないよ」
「？？？？？」
やっぱり勘違いしているのかしら？

そんな夫に、孫のはなちゃんから、今度はバレンタインデーの手づくりチョコレートと手づくりクッキーが届きました。
「おじいちゃんへ　おじいちゃん　ちょこたべて　おいちつっくて　はなより」
いまどきの保育園児はおしゃれです。
 

「半分ずつにしようぜ」
「クッキーは、一人で食べたら」
「いいよ、いいよ。おれが頭を食べるから」
ふと見たら、頭が残っていました。
「？？？？？」
大丈夫かなぁ。