2016年2月27日土曜日

瓦は、仕上げに入りました

昨日、瓦屋さんは最も多い五人体制でした。ときおりは親方(社長)も来て、確認したり、点検したりと、仕上げ段階に入ったようです。
「やくもの」と呼ばれる特殊瓦も、ほぼ運び込まれました。
これまでは、おもには分業でしたが、数人で和気あいあいと一緒に仕事していたりして、楽しそうでした。


一昨日の朝は、本屋根の切妻の端に飾り瓦がついていませんでしたが、


夕方には二本、半円筒形の飾り瓦が乗っていました。
下屋の屋根の先端には鬼瓦が見えます。


鬼瓦は、もともとは、端をきれいに始末するためのものだったのだと思われますが、その位置などから、悪霊などを追い払うのに格好なものとして、「鬼」と呼ばれるようになり、我が家では使いませんが、鬼の面の瓦が使われています。


我が家は基準として、芯々91センチを使っています。完全な尺貫法ではありませんが、尺貫法に準じているので、瓦はきれいに収まります。
それでも割りつけは、瓦屋さんの気の張る作業のようでした。


寄棟になっている、下屋の南西角に、棟瓦を乗せはじめたところです。


ほぼできあがったところ。


下から銅線を通してあるのが見えます。
これから、一つ一つ結びます。
 

その南西の角を見上げたところです。


東の端の、材木置き場にする場所の小さな切妻には、短い棟瓦が出来上がっています。


それを、反対側から見たところ。鬼瓦のない方の端の始末は、これからどうつけるのでしょう?
こういう、端っこ端っこを素敵に収めることが、日本瓦の神髄と思われます。


コンクリート柱との取り合いは、夫が足が悪いせいもあって、瓦屋さんが板金仕事をしてくれました。瓦職人でありながら、足場仕事も板金仕事もできるなんて、鬼に金棒です。
この取り合いが雨仕舞の一番難しいところですが、コンクリートに溝を彫り、銅板を埋め込んでいます。銅板はすぐ色が変わるので、ほとんど目立たなくなります。
さらに棟瓦を乗せるので、とがった部分は隠れます。


「ねえねえ、壁と瓦との取り合いはどうなるの?」
「そんなことも知らねえのか」
「知らないよ」
夫は、めんどくさそうに、それでも教えてくれましたが、どんな瓦を二段積むのか、もう忘れてしまいました。







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