2016年12月25日日曜日

お米づくりの思い出

物置にしていたビニールハウスを取り壊し終わりました。
更地にすると、篠竹、ヤブカラシ、ヘクソカズラ、ドクダミなどが、縦横に根を張っていたのが露見しました。
「隙あればはびこるぞ」
という、草たちの姿勢に圧倒されます。

さて、このビニールハウスには、お米づくりの道具もいろいろ仕舞っていました。籾摺り機や精米機はとっくにもらわれて行っていて、籾摺り機は赤米、黒米など、白いうるち米と混じってはいけないお米の籾摺りに、目の細かいフィルターをつけた精米機は、キビやアワの殻を落とすのに役だっているようでした。
 

今年のお餅搗きには、その精米機で殻を摺ったモチキビをいただいたので、モチキビ入りのお餅をつくることができました。
キビ餅は、美味でした。


足踏み式脱穀機は、Oさんが預かってくれることになりましたが、新規に就農したMさんが大豆の脱穀に使ってみたいと、もらわれて行きそうです。
踏めば今も元気良く動いて、気持ちいい道具です。


十年ほど米づくりをしましたが、そのほとんどの年を、川口由一さんの、不耕起の方法で栽培していました。
田んぼを耕さず、田植えの直前に張っていた水を抜き、草を刈って植える方法です。
そのため、手づくりの箱(舟)に苗を入れ、水を抜いた田の上をずるずると引っ張って運び、一本植えしていました。


これが、田植え風景でした。
手前にはもう、苗を植え終わっています。
この年は、田んぼの雑草だけでなく、家から持って来た篠竹も並べ入れてあります。植えた苗はほとんど見えません。
奥の、草が生えているところは、これから刈って、それを敷いて、田植えをするところです。


水を張って十日も経てば、苗はしっかりしてきて、草は腐って、稲が見えるようになってきます。


そして、実ったところ、縞々に見えるのは、赤米、黒米、緑米など、五種類くらい植えていたからです。


そして、稲刈りが終わったあとは、すべてのわらを、そのまま田んぼに戻しました。これに、落ち葉、米ぬか、時には篠竹などを入れ、その次の年の肥料にしました。


そんな苗箱。
役目を終えたので、感謝しながら燃やしました。







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