2017年1月12日木曜日

生き残っているぞ!


楽譜を持ちながら招いている猫です。
あるいは指揮者かな?でも、指揮者が楽譜を手に持っているなんて、ちょっと変でしょうか。


この猫には、その昔、チェロを弾いている相棒猫がいました。
でも、相棒と言っても関係なく、ただ、本を読んでいるだけかもしれません。

2011年3月11日、太平洋三陸沖を震源として発生した地震の揺れは、途中から茨城沖の地震も加わって、5分も続きました。
揺れは、時間が長引くにつれて次第に激しくなり、庭に座り込んだ私たちの目の前で、家は紙でできているもののようにゆらゆらしていました。窓からは、びっしり詰め込んだ棚の本が、ひらひらと絶えまなく落ち続けているのが見えました。
地震が収まった後、とにかく日常生活の場所だけでも確保しようと一階の掃除を優先、停電で掃除機も使えない中、落ちて割れたガラスのビンなどを片づけて、犬猫が安全に出入りできるようにしているうちに、その日が終わってしまいました。
停電は数日続き、断水は一週間続き、さらに原発事故が追い打ちを掛けました。

というわけで、二階に上がってみたのは、しばらくしてではなかったかと思います。
展示室に行ってみると、焼きものが多い招き猫の部屋は、落ちた招き猫の上に次々と招き猫が落ちて突き刺さり、床は足の踏み場もない惨状でした。
一匹やそこらだったら、欠片を拾い集めてつなぎ合わせることもできましたが、粉々になった欠片が混じり合っているのでは、ゴミとしてまとめるほかありませんでした。
その時は、あまりにもたくさん割れたので、割れた猫を残念がるよりむしろ、無事な猫がいるのを知って、嬉しく思ったほどでした。

というわけで、チェロ弾きの猫も、その時割れてしまいました。


この時代の猫としては、親子猫が割れないで残っています。


楽譜猫より親子猫の方が古そうな感じですが、どちらも戦後、輸出中心だった時代の猫でしょうか?
「かわいい」と定義が、いまとは全く違っていたころの猫たちでした。







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