2017年4月15日土曜日

ジャワ更紗


古いジャワ更紗(=バティク)の布を利用した、小さな巾着です。
丁寧に縫製してありますが、


大胆なことに、紐は布に穴をあけただけで通しています。
これで、何度も開け閉めして、長い間使ってもびくともしないのは、布が細い糸でかっちりと織ってあるからです。

インドネシア(ジャワ島)では、古くより、素朴な蝋纈染(ろうけつぞめ)がおこなわれていましたが、インド更紗の刺激を受けて染色技術が向上しました。
もともとは王侯貴族の手工芸でしたが、16世紀ごろから庶民にも広がり、17世紀になると、オランダや中国の意匠も取り入れたバティクをつくる地域も出てきて、一層盛んになります。 

本来、バティクに使う生地は、ジャワやインドの手紡ぎ、手織りの布でしたが、19世紀に入ると、力織機で大量生産した布の市場を求めているイギリスの思惑のもと、薄手紡績綿の「キャンブリック」がもたらされ、主流になりました。
力織機の発明当時は、イギリスの紡績綿織物は、インドの手織り布の足元にも及びませんでした。しかし、このころになると、イギリスの綿織物も技術が向上してきて、細い糸で目の詰まった布が織れるようになっていたのです。
キャンブリックは、糸の組織密度が、経糸緯糸(たてよこ)とも、1インチの間に、85本から90本のものです。 
 

さて、巾着は、両端の、模様のついた三角の布を引っ張ると閉まります。


そして、黒い布を持って引っ張ると、開きます。
つまり、紐とつながっているのは模様布だけで、黒い布は袋に直接縫い付けてあるのです。


こんな小さな端布でも、存在感があり、古くても丈夫なのがジャワ更紗です。










4 件のコメント:

あかずきん さんのコメント...

祖母の大島を解いてバックに作り直そうと
解体したのは良いのですが・・・糸目が詰まっていて(織❓目)
針がなかなか通らなくて苦労したのを思い出しました、笑

さんのコメント...

あかずきんさん
縫う人からするとそうですよね。大島もきしきしとして針が入らなくて困ります。でも、もしかして普通の、洋裁用の針を使ったんじゃないですか?
市松人形の着物をつくるとき、本を買ったら、着物を縫う針も指定してあったので、超短いのと短い和裁用の針を買いました。ほっそい細い!糸通しを使ってもなかなか糸が通らなくて苦労しました。
たぶん、その針だと大島も少しは通りがよいかもしれません。もっとも、その針は無理するとすぐ折れるし、昔の人はどうしていたんでしょうね?針も手作りの時は今よりは太かっただろうし明かりも満足でないのに一晩で着物を縫い上げたなんて、先達には頭が上がりません。

あかずきん さんのコメント...

針って面白いですよね~
用途によって多くの種類がありますが・・・💦
ビーズの針も長くって扱いずらかった^^
日本針?ずんぐりして手になじむので随分使いました・・・細い針か~
知りませんでした、なるほどです!
縫物の師匠が糸を針に通すんではなく針を糸に通す、何度も言われました(笑)
未だに出来ません・・💦

さんのコメント...

あかずきんさん
言われて思い出しました。母の針山にはいつもそのまん丸い穴が開いたようなずんぐりした短い針が刺してありました。細い針というのは、「仕立屋針、四ノ三」というのと、「きぬぬい」という針です。
ビーズの針は使ったことがありません。毛糸用の太い針は何というのかしら?あれも編み物をしないとあまり出番がないのだけど、なくては困る針ですね。
針を糸に通すって、知りませんでした。でも奥が深くてとってもいい言葉です(^^♪今使っているミシンは前から後ろへと糸を通すのですが、見えないでイライラするし、糸通し具も後ろから差さなくてはならなくて、それさえ見えなくていつもイライラします。今度少し針の気持ちになってやってみます(笑)。