2017年5月16日火曜日

材木展示会

新聞の折り込みチラシの中に、「前川林業」の材木展示会の案内を最初に見つけたのは、もう15年以上前になります。
自分たちで家を建てることにしたものの、材木についてもよく知らない私たちは、早速出かけて、値段のついているいろいろな材木を、隅から隅まで見て、勉強させていただいたものでした。そんな機会はまたとなかったのです。
展示会では、材木屋さんが在庫を売るだけでなく、たくさんの業者が各地から出向いてきて、店を開きます。吉野杉の棟木や丸柱用の丸太を売る人、ケヤキなど銘木といわれるものの専門店、フローリング屋、薄い秋田杉の木目を加工した天井板屋、土台屋、彫刻を施した置物から神棚まで、細工物を売る店、組み子、木のお風呂まで並んでいたこともありました。

材木のほかには住宅機器も一角を占めていて、ユニットバス、システムキッチン、便器、浄化槽などが、勢ぞろいします。そのほか、電動工具やいろいろな道具や金物などを売る店もあり、大工さんや工務店がブースを出したり、足場屋さんが、足場を組んだり外したりして見せたりもしています。

展示会は、春、秋、そしてお正月と、年に三回開かれます。
我が家は建設も進み、いまでは買うものもあまりないので、しばらく行っていませんでしたが、春の展示会の二日目の午後、そろそろ終わりそうな時間に、思い立って行ってみました。


あらっ、セリをやっていました。野次馬根性でのぞきます。
社長さん自らが、材木に貼ってある定価の、四割引きくらいにした値段をその場で提示します。セリと言っても、誰かが欲しがったらそこでやめて次に行くので、その値段で買えます。
欲しい材木があれば、セリで買った方が安いのか、信じられないほどたくさん買っている大工さんもいました。

私たちも下見しておいて、一寸五分(45ミリ)厚みで、幅が六寸(24センチ)、長さが4メートルというサワラを、六枚落札しました。
ヒノキと間違えて仕入れてしまったので、破格の値段(1枚1980円)をつけていたものを、さらに値引きするという口上が述べられ、1枚1300円でした。
これで、幅が半間(90センチ)、長さが一間(1.8メートル)の大きなテーブルが二つ、足も含めて、余裕でつくれます。

次に、客室用の便器を見ます。
最初に見たのが最大手のウ○ッシュ○ット、定価20万円以上のものが、その日に限って48,000円になっていて、たくさんの「売約済み」札が、壁に貼ってありました。ほかの便器も見ようと各社のものを見ましたが、どれも20万円以上します。
「あれしかないね」
と、最初に見たもののところにかえったら、運よく専務さんが通りかかり、さらに10,000円値引きしていただきました。
ほんとにいいのかしら?

さて、買い物をするには、受付をしなくてはなりませんが、受付すると食事券がもらえます。屋台で、そば、カレーライス、焼きそばなどが食べられるのです。そのため、大工さんだけでなく、家族連れもたくさん遊びに来ています。
大人にはカラオケ大会、子どもたちには縁日の屋台のような楽しみもあります。


子どもたちが、集まっているのは足場屋さんの前、3時から餅投げがあるようでした。
お餅だけでなく、たくさんのお菓子も投げられるようで、子どもも大人もレジ袋なんか持って、拾う気満々でした。

今はフォークリフトがあるとはいえ、たくさんの材木をきれいに並べて値段をつけるのは大仕事、材木屋さん、お疲れさまでした。





2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

すっごく楽しそうですね!!!会場の木の匂いを想像しただけでもいい気分です。
厚さ45mm、幅24cm、長さ4mの材木ってどういうところに使うんでしょうか?プロも間違えちゃうほどサワラとヒノキは似ているんでしょうか?サワラは作業棟の掘りごたつテーブルになるんでしょうか~?
何年か前に行われた近所の棟上げ式の餅まきを、息子はいまだに思い出しては「もう一回やらないかなぁ」と言います。上からお菓子が降って来るなんて夢みたいだったようで。前川林業の材木展示会に行けばいいんですね(笑)。

さんのコメント...

hiyocoさん
いったい何にするつもりだったんでしょうね。6枚しかなかったから半端もの?うちの切妻屋根の端に着ける破風板は、杉ですけど似たようなサイズの木を使っているので、破風板かもしれません。
ヒノキもサワラも水に強く、我が家の台所の甲板もサワラです。ヒノキとサワラは、立ち木を見てもどちらも葉が同じようであまり区別がつきません。
用途はピンポ~ン、これは作業棟の掘りごたつのテーブルになります。夫は2間長さのテーブルを据えたい、私は、机を迂回しないと窓際に行けないのはおかしいから、二つ作って、真ん中は空けるべきだと、もうずっともめているものです。夫が床をつくり、私がテーブルをつくるので、どちらに主導権があるか?直前までもめそうです(笑)。
餅まきで待っていた子どもたちはレジ袋をいっぱい持っていたから、みな常連かもしれませんね。私たちはいつもは初日のお昼頃(食べ物目当て、笑)行っていたので、餅投げは知りませんでした。
友人の友人が東京から来て展示会に行き、材木の豊富さと安さに驚いたようでしたが、輸送してもらうとそれなりの輸送代がかかると言われたそうです。それに、転がしておくところもないだろうし、機械は大きな音を立てるし、なかなか都会ではセルフビルドはできませんね。