2017年12月10日日曜日

木のトレイ


おかもち

木製のもの、特に木彫りではなくて板を組んだものは、自分でもつくれます。
でも、その昔、腕の確かな職人さんが手の道具だけでつくって、愛されて、使い込まれたものには、時と人の手が味つけした、格別な味が加わっています。


フランス製のトレイです。
カトラリー、塩胡椒、ジャム、バター、チーズなどを乗せて、食卓に出したものでしょうか。


小さい仕切りのところは、指をすっと入れて、いらいらせずに取り出せるよう、くぼみをつけています。


もう一つのフランス製のトレイは、最初からおもちゃを入れとしてつくったものなのか、重くて武骨な仕上がりで、私の宝物が入っています。


片方は、木をジグザグに組んでいて(刻み組み継ぎ)、片方は額縁のように45度に切って突合せ、釘打ちしてあります。
西洋には、蟻組み継ぎの方法でつくった箱もあります。いったい刻み組み継ぎの起源はどこにあるのでしょう?

古来、人類は木材を利用してきました。組み継ぎではありませんが、ほぞの最初の例は、紀元前5000年頃の、現存する世界最古の木造建築物である、ライプツィヒの井戸で発見されています。
そして、紀元前2500年頃の、エジプト第四王朝の、三大ピラミッドに納められたクフ王の船の板材の継手にも、ほぞが使われています。


トレイのようなものは、ものを入れると生き生きします。


最初の写真のおかもちは、お茶の時間に活躍しています。





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